11月末日、「私は土からきたものである」鎌倉公演が無事に終了いたしました。
国の登録有形文化財である古民家スタジオ・イシワタリで、今年、春、夏、秋から冬と、季節を経て3回目の公演となりました。

今回の流れは、闇から生まれ出て、そして発見をし、変化し、ある時そこにあることの喜び、祝いの祭り、といった内容になりました。



この作品は、直前までこのような物語にする、といった決め事をしません。
形にはめて無駄を省き、研ぎ澄まして練習する、という手法ではなく、
一見無駄のように見える日常のたくさんの景色、観察、そこからの一瞬の閃きを記録し、その蓄積から、その日その場所にあった物語を編み上げる、
という方法をとっています。
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出演者は、それぞれのパートでどのような解釈をするのか、物語が立ち上がる瞬間に立会い、スピーディに柔軟にそこへ同化していきます。



ダンサーとしての創作過程は、まず、日常の観察から模倣を行います。
観察と摸倣をまめに行うことで、なるべく自分の感性のみに頼らない模倣(解釈)をするように気を付けます。
瞬間のひらめきで動けるように気をつけて、自分らしさなど考えずに動いていきます。
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もちろん、動きの癖や体のフォルムなど外からみると似ている動きは多々出てくると思いますが、
観察・模倣を増やしていくことで、素材(例えば、映像にあげている写真)そのものになることが出来るかもしれない、という試みをしています。
秋には秋の、冬には冬の模写をしていくことで、
季節の風景そのもの、花鳥風月そのものになっていくような。。。
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と、創る側の話はさておき、お客さまにも自由にその風景の中に入り込んで見ていただけるように、絵画、ヘアメイク、ダンス、お面に至るまで、色んな要素が盛り込まれていきます。
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公演が終わって、人生の縮図のようなものを感じた、土の妖精のようだった、遠い記憶を思い出したと言ってくださった方もいて、感想を聞きながら嬉しくなりました。
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客観的に見た方の中に自由なイメージの広がりが生まれてこそ、この創作をやっている意味がまた出てくるのだろうと思います。
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また来年もこの創作活動をもとに、WSやパフォーマンスなど行っていこうと思いますので、興味のある方は目撃、参加してみてくださいませ〜^^
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『私は土からきたものである』
ー美術・衣裳展示/シタール演奏/ダンス作品ー
2019.11.30(土)
古民家スタジオ・イシワタリ(神奈川県鎌倉市長谷1-1-6)
◇第一部 シタール独奏
ヨシダダイキチ
◇第二部 「私は土からきたものである」
ダンス: 野口暁
音楽: ヨシダダイキチ
打楽器(波紋音はもん): 永田砂知子
美術: 天内純子
ヘア・メイク: 湯本トオル
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