
Illan Riviere とNei MadによるOne Movementインテンシブ@滴水道場 in 長野。
十代にしてTribal Fusion界に鮮烈なデビューを飾った男性ベリーダンサー、Illan Riviere。
私は彼のセンスがとても好きで、長野でインテンシブが受けられるという話を聞いて、だいぶ前に申し込んだのですが、その後、状況が変化してベリーダンスは久しぶりで不安はあったものの、飛び込んでみて、本当によかった!
幼い頃から、Rachel のビデオを見ては踊り、森に行っては虫や動物と遊んでいたという、天性の感性を持った類い稀なダンサーであるIllanは、自由かつ繊細に五感やイマジネーションを開けるよう、丁寧にリードしてくれました。

開催場所は、長野・須坂にある、ドイツ人女性のお坊さんが建てた、とても素敵な道場で、鏡もない環境で、一層、感覚に集中することができました。

柔軟に動けるような姿勢、どんなに崩れても動きに間違いはないこと、’間’に重きをおくこと、特に、動きのプレパレーションに無意識が現れ、そこが個性であり全てである、との話に、なるほど!と。
無意識とどう付き合うのか。
そこをコントロールするのではなく、少し意識して観察する、そこにたくさんの可能性があることを伝えてくれました。


それは私が自分の作品創作の中でも試みている、’私とあなたの間’にある無限の可能性へのアプローチに、ほとんど同じことだと感じました。
また、振りと振りの間であったり、場所と場所の間であったり、その間にこそ、色んな意味が湧き出てくるような可能性を感じつつ、日頃、無意識な部分を少しだけ意識的に動くことが求められていたように思います。

テクニックの良し悪しでなく、正直にピュアに動く。ジャッジをしない。ジャッジをしていいことは何もない。
小さな動きでも、ウソがなく、正直に。
それが本当に大事なこと。
動きの正誤や、性別、年齢などに垣根のないオープンなIllanのアチチュード、鏡がないところでのワークも、私たちがこだわりなく自由に動けるように自然に導いてくれました。
動く時の心の在り方、意識の持ち方、こんな風にダンスをシェアしていけたらスムーズだなという、伝え方に至るまで、いくつもの種をもらった気がします。
感覚を開いて、柔軟に、ウソのない動きをする。
シンプルなことです。
いつも虫と戯れているIllanは、人だけでなく、生き物といつも遊んで観察して、いろんな発見をしている子供のようなピュアな魂の人でした。

ここで創った作品を、数日後に吉祥寺のStar Pine's Cafeで上演しました。

長野にいたメンバーのみんなは、いろんな経歴のダンサーがいたにも関わらず、感情も感覚も(言葉ではなく動きで)存分にシェアして、いつの間にか家族のように自然に近しい存在になっていきました。
Illanのピュアな人柄と、純粋に、正直に、感覚や動きに対して敏感になることを繰り返したからかもしれません。
今思い出しても、本当に奇跡のような1週間でした。



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